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練馬の遊園地

みなさんは、としまえんをご存知だろうか。
先日、ふらりと散歩に行ってみたのだが、なかなか渋い遊園地に進化していたように思う。
若い人たちにどのように評価されるのかはわからないが、ノスタルジックな気持ちにさせてくれる遊園地のひとつだ。

としまえんをよく知らないという人のために、まずはとしまえんというのがどのような場所なのか、簡単に説明しておこう。
としまえんは、東京都練馬区にある遊園地だ。
西武豊島線豊島園駅の目の前にあるからとしまえんだと覚えると、なんとも覚えやすい名前だといえるのではないだろうか。
ただ、としまえんという名前であっても、実は豊島区にあるわけではない。
としまえんが今ある場所は、豊島氏が治めた練馬城の跡地に建てられたもので、その豊島氏の名前からとしまえんと名付けられている。

春はソメイヨシノの名所として有名で、花見に良い場所だし、夏はプールで多くの若者が集まる場所である。
成人式もとしまえんで行われているので、地元住民にとっては馴染み深い遊園地であるといえる。

としまえんの奥には運動場があり、今でも小学校の運動会などがここで行われているが、自分が子どもの頃などは、父の会社の運動会などもこのとしまえんで行われたので、なんとも思い出深い場所なのだ。
今は、会社の運動会などというものをやっているところは少ないのかもしれないが、昔はけっこうあったものだ。
子どもの頃は、運動会の中で子どもが出る種目が終わってしまうと、遊園地のほうに行って一日遊んだものだ。

最古のメリーゴーランド

としまえん遊園地にある、多くの乗り物の中でもとくに注目すべきなのは、メリーゴーランドだ。
としまえんにあるメリーゴーランドは、カルーセルエルドラド (CAROUSEL “EL DORADO”) という名前だ。
これは、スペイン語で「黄金郷」を意味している。
現存する遊戯機械としては日本最古のものであり、世界的に見ても最古級のメリーゴーラウンドである。
今ではとても希少価値が高いアール・ヌーヴォー様式でとても有名なものだが、一度実際に見にくることをオススメする。
2010年7月には日本機械学会によって「機械遺産」として認定を受けているし、歴史的に見てもたいへん価値のあるものであるといえるだろう。

としまえんにはほかにも、日本初のものや世界初のものがあったりする、非常に興味深い遊園地だ。
夏は花火の打ち上げなども行われているので、ふらりと訪れるにも悪くない場所だと言えるだろう。
近くにはIMAXの映画館などもあるので、足を伸ばしてみるのも良いのではないだろうか。